「ブドウの稲妻」を意味するラッチ・デ・ライムは、凝縮した果実味が特徴。ブラックチェリーやブラックベリー、スパイス香も立ち上がる複雑な味わいの赤ワインです。
生産者 セリェール・ピニヨル
産地 スペイン/カタルーニャ
品種 ガルナッチャ・ティンタ 70%/カリニェナ 15%/シラー 15%
色 赤
味わい ミディアムボディ
ビオ情報 ビオロジック
年間生産量 165,000本
醸造・熟成 ステンレスタンクにてマロラクティック醗酵/オーク樽熟成 4カ月(300L、新樽比率5%、75%フレンチオーク、25%アメリカンオーク)
受賞歴 サクラ・アワード 2019 金賞/サクラ・アワード 2017 金賞/サクラ・アワード 2016 金賞/「ステファン・タンザー 2014」 90点
容量 750ml
≪生産者情報≫
設立は1945年。近年のスペインワインの新興地といわれるテラ・アルタで、現在は4代目にあたるフアンホ・ガルセラ・ピニョル氏が中心となりワイナリーを運営しています。設立以来、長年に渡り『トーレス社』などのペネデスの大手生産者にワインをバルク売りしてきましたが、フアンホ氏が1995年にワイナリーに参加後、彼の発案で自社瓶詰めを開始しました。自社畑では有機栽培を実践し、高品質なワインを生み出しています。
フアンホ氏は、テラ・アルタの可能性や自社のブドウやワインの品質の高さを早くから認識していました。そして、「これだけの良質のワインを他社にバルク売りするのではなく、自社のワインとして自分たちの手で世界中に届けたい」という思いを実現していきます。
一部、大陸性気候の厳しさも併せ持つ)地中海性気候のテラ・アルタ。
地中海から内陸に約50キロのところに位置。標高950mの山々に囲まれています。主に地中海性気候ですが、大陸性気候の影響も受けており、冬はピレネー方面から内陸のアラゴン地方を抜けて吹き降ろす北風(シエルソ Cierzo)が吹きます。そのため、夏と冬の寒暖の差が激しく、また日中と夜間の一日の気温差も大きいのが特徴です。降雨量は年間375〜400mmと非常に少なく、逆に、年間の日照時間は約2800時間と豊富です。特に、夏は長く乾燥しており、一日の気温差(日中:35〜38℃/夜間16〜18℃)が大きくなります。収穫前の時期の気温差がブドウの成熟を促し、この絶好の環境が、高品質かつ特徴豊かなブドウを生み出しているのです。
良質なワインを造るための秘訣の90%は「ブドウ」にかかっていると考えています。つまりは「栽培」が命。
■いかに健康で、最適に成熟したブドウを収穫できるか
優れたワインを造ることは、畑でどれだけの仕事をするかにかかっています。つまり、植樹の瞬間からブドウ樹が根を張り生長していく過程において、自然環境に優しい方法で、過保護なまでに徹底的に管理をし、面倒を見るということです(フアンホ氏の言葉を借りると「いかにブドウを甘やかすか」)。剪定、グリーンハーヴェスト(摘房)・除葉等、年間の全ての作業を非常に注意深く行い、ブドウが成熟していく過程を慎重に見守り、収穫に最適なタイミングを見極めています。
■ブドウにも、畑にも、消費者にも優しい自然なワイン造り
自社畑では有機栽培を実践しています。(カタルーニャ州政府有機農法審議会CCPAE認証)
本来はすべて有機栽培ブドウでワイン造りを行いたいのですが、自社畑だけでは生産が追いつかないため、生産の約20%は契約農家からの買いブドウを使用しています。契約農家の多くは有機栽培を実践していますが100%ではありません。将来的には全ての畑で有機栽培を目指しています。
温度調節機能付きステンレスタンク(赤:25℃、白:16℃)で25~32日間かけてアルコール醗酵し、果実味と複雑性を引き出します。
品種ごとに醸造、熟成。瓶詰め前にブレンドをし、樽熟成・瓶熟成は岩壁をくり抜いた地下セラーで行われます。現在フレンチオークの樽を約450樽所有。他にアメリカン、ハンガリーの樽も必要に応じて使います。美しく整備されたセラーでは、常にクラシック音楽がかかっており、ワインは美しい音楽を聴きながら熟成されます。
自社瓶詰めを開始して8年、2003ヴィンテージがロバート・パーカー氏から「驚くほどの価値」「ケース買いすべき」と、そのコストパフォーマンスの高さが認められました。以後、「ワイン・アドヴォケイト」を始め、「ワイン・スペクテーター」、ジャンシス・ロビンソン氏の目にも留まるところとなり、スペインのワインガイド「ペニン誌」では毎年テラ・アルタNO.1の高評価を獲得しています。
また、スペインの「ギーア・ペニン誌」では毎年テラ・アルタD.O.の上位を独占!実質、テラ・アルタのNO.1ワイナリーです。